【2024年度版】研究者・大学院生必見の最新ツール
最近では研究者に向けたツールが続々と生み出されています。
これらのツールをうまく使うことで、研究を最大効率化することができます。
時短かつ正確な研究を行うためにも、文明の利器を使いこなしていきましょう!
そんな最先端のツールのなかから、今回は以下のツールをピックアップしてご紹介します。
\気になるツールがあればクリックで移動/
「どれを使うか」ではなく「適材適所でうまく使い分ける」ことがポイントです
論文関係のAIツールは以下の記事でまとめています。
SciSpace
論文検索
論文読解
AIライター
万能性
無料プラン | :一部に回数制限あり :AIの精度が大きく劣る | :全ての機能を利用可能
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有料プラン | 月額7.2ドル~ (プロモコード利用時) | Premiumプラン
プロモコード「ACADEMIA」 | 年間プランが40%OFF | 「ACADEMIA」と入力で
- 特に論文読解サポート機能が優秀
- 論文検索・読解・執筆まで、論文に関するさまざまなサポートが集結したプラットフォーム
\詳しい機能と料金プラン/
\今すぐ使いたい人はこっち/
おすすめAIツールのご紹介です
Consensus
論文検索
万能性
(-)
Consensus Meters
論文検索特化
AI
無料プラン | ・GPT-4 Summaries ・Consensus Meters ・Study Snapshots ・Copilot ・Bookmarks and Lists | :さまざまな機能で制限
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有料プラン | Premiumプラン 月額8.99ドル~ |
プロモコード | :学生は40%OFF | :プロモコードなし
- 論文検索の精度に定評
- 唯一無二の機能「Consensus Meter」
\詳しい機能と料金プラン/
\今すぐ使いたい人はこっち/
※公式HPへ移動します
Elicit
論文検索
データ抽出
コンセプト分類
万能性
無料プラン | :さまざまな機能で制限 |
---|---|
有料プラン | 月額9ドル~) Proプラン(月額41.6ドル~) | Plusプラン(
プロモコード「ACADEMIA10」 | 全プランが10%OFF | 「ACADEMIA10」と入力で
- 論文検索の精度に定評
- コンセプト分類が総説執筆や新規分野開拓時に超有用
\詳しい機能と料金プラン/
\今すぐ使いたい人はこっち/
Connected Papers
Connected Papersのおすすめ理由
関連論文をネットワークでビジュアル化してくれるため、論文の引用漏れを防ぐことができます
- 関連論文をビジュアル化
- 円のサイズや距離間で情報が一目瞭然
\Connected Papersを使うメリット/
1:関連論文をビジュアル化
論文をアップロードすると、その論文を中心に以下のようにネットワークで論文のつながりを可視化してくれます。
\クリックで拡大/
2:円のサイズや距離間で情報が一目瞭然
グラフ内は以下のことを表しています。
- 円の距離は関連の強さ
- サイズは引用件数の多さ
- 色は掲載年
な論文の引用漏れなどを防ぐことができます。
Connected Papersの料金プラン
月5回までのグラフ作成は無料です。
\ 月にグラフ5つまでは無料 /
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Research Rabbit
関連論文がビジュアル化されて一目瞭然!(パート2)。ありがたすぎる完全無料です
Research Rabbitのおすすめ理由
- 関連論文をビジュアル化
- いろんな軸で検索
- 完全無料
Research Rabbitのおすすめ理由①:関連論文をビジュアル化
Connected papersと同様に、元論文から関連論文を視覚化してくれます。
論文をアップロードするにあたり、Zoteroとも連携してるので便利ですね。
気になる論文があれば、クリックすることで詳細がわかり、さらに深堀していくことができます
Research Rabbitのおすすめ理由②:いろんな軸で検索可能
類似論文、参考文献、引用、著者などを絞って検索もできます。
さらに、時系列に並び変えることもできます。
Research Rabbitのおすすめ理由③:完全無料
そして、現在のところ完全無料で利用できます!
こんなに便利なツールなのに無料だなんて有難いですね
Research Rabbitの料金プラン
先ほど言及したとおり、このツールは完全無料で提供されています。
そのかわりに無料提供を継続できるよう寄付を募っています!
こちらのツールを日常的に利用していて、なおかつ金銭的余裕があるかたはぜひ。寄付先はこちらhttps://opencollective.com/researchrabbit
Research Rabbitの結論
- 関連論文が分かりやすく可視化されるので、引用漏れ等がないか確認
- いろんな軸で検索をかけられる
- 完全無料で使えるってすごすぎ
\ 完全無料 /
※公式HPへ移動します
Scite_
Scite_は論文の引用チェックができるツールです。
引用チェックって?
って思われる方も多いかもしれませんが、文献検索にかなり有用なツールです!
Scite_のおすすめ理由
- その論文がどう引用されているかを確認するで、引用すべき論文かどうかわかる
- 論文執筆時に不適切な論文を引用していないか確認できるチェックツールを搭載
- 自身(の研究室)の業績をまとめ、被引用等を管理できる
Scite_のおすすめ理由①:その論文がどう引用されているかを確認するで、引用すべき論文かどうかわかる
その論文がどのように引用されているか、支持されているか、反対されているか、一目瞭然です!
実際に引用されている箇所を自動で抽出してくれるので、どのような文脈でその論文が引用されているかわかります。
信頼に値する論文かどうかを判別することができます。
拡張機能を利用すれば、外部ページで文献検索中にも引用チェックが可能です。
- Supporting:支持する論文が○件
- Mentioning:言及する論文が○件
- Contrasting:反対する論文が○件
Scite_のおすすめ理由②:論文執筆時に不適切な論文を引用していないか確認できるチェックツールを搭載
ここに文章をアップロードすると、そこで引用されている論文のチェックをしてくれます。
実は私の過去論文でも、一件撤回されていた論文がありました。
そのほかにも、自分の研究業績をまとめる機能もあり、引用元の集計や、引用されたときにアラート機能なども搭載されています。
Scite_のおすすめ理由③:自身(の研究室)の業績をまとめ、被引用等を管理できる
自分(もしくは自分の研究全体)の業績をまとめておく画面があり、被引用等について管理できる。
分野における自分の立ち位置を正確に見極めることができます。
「1研究室に1アカウント」欲しいツール
Scite_の料金プラン
年額プランがお得!
Scite_の結論
- 被引用チェックは文献検索に有益
- 研究の方向性を決める際に有用なツール
- 学生や部下レベルでは必要ないかも
\ 研究室PIの方にはおすすめ /
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SciSummary
Scisummaryは科学論文に特化した読解サポートツールです。
瞬時に精度の高い要約やまとめなどを日本語で提示してくれます。
Scisummaryのおすすめ理由
- 科学文献に特化したPDF読解ツール
- 図表の読解機能も搭載
- メールベースでのやり取りができるため、ブラウザを開かなくても良い
Scisummaryのおすすめ理由①:科学文献に特化したPDF読解ツール
Scisummaryのおすすめ理由②:図表の読解もできる
2024年5月に新たに図表の読解もサポートできるようアップデートされました。
こちらの機能については後ほど追記します!
Scisummaryのおすすめ理由③:メールベースでやり取りできるため、ブラウザを開かなくていい
- メールでPDFを送って要約をメールで受け取る
- ブラウザでPDFをアップロードして要約をメールで受け取る
などのメールベースでのやり取りができます。
わざわざブラウザを開かなくて良いため、隙間時間に論文を読むには最適です。
日々の抄読数がが倍増しますよ
大量の論文を読む必要のあるフェーズの研究者にはかなりおすすめです。
Scisummaryの料金プラン
1万語までは無料なので、ぜひお試しください。
サインアップで有料プランの割引クーポンがもらえることが多いので、上記のお値段よりさらにお得になります。
今だと1か月0.99ドルになるクーポンがもらえます!(2024/6時点)
Scisummaryの結論
- 科学論文に特化した読解サポート
- 隙間時間を利用して論文を読む!
- 論文抄読数は倍増
Scisummaryについて詳しく解説した記事は下記です。
\ 隙間時間で論文抄読数を倍増 /
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Perplexity
PerplexityとはChatGPTなどと同じ機能をもつ生成AIです。
どういった点で研究者におすすめであるかという…
Perplexityのおすすめ理由
- ChatGPTと比較して専門性の高い回答が得られる
- 生成AIとして、普段の事務作業の相棒として活躍
Perplexityのおすすめ理由①:ChatGPTと比較して専門性の高い回答が得られる
Perplexityは論文などを引用し、専門性かつ信頼性の高い回答をしてくれます。
アカデミックモードで検索することがポイントです
論文を見つけるためでなく、疑問に対する調べ物をするときに利用するのがおすすめです。
Perplexityのおすすめ理由②:生成AIとして、普段の作業の相棒として活躍
普段のデスクワークの相棒として生成AIを常に利用している方も多いでしょう。
論文検索AI×生成AIを掛け合わせたような研究者にとってはいいところ取りのAIですね。
Perplexityの料金プラン
プロ版の金額設定もChatGPTと同じですね
Perplexityの結論
- 生成AIのなかでも研究者の調べ物に向いている
- その他、事務作業の相方として
\ 生成AIとして日常的なPC作業のパートナーに /
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詳細記事のお知らせ
ここまでご紹介した論文関連AIツール(SciSpace, Elicit, Consensus, Elicit, Connected papers, Perplexity, Scisummary)については、厳選論文AIとして以下の記事でさらに詳しく解説しています。
Google Scholar(アラート機能)
論文検索のプラットフォームとして定番のGoogle Scholar
アラート機能を設定しておくと、関連する論文の新着論文があったときにメールでお知らせしてくれます。
論文が精度良く絞られるように、複数キーワードを掛け合わせて登録することがおすすめ
\ アラート機能も活用しよう /
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DeepL
DeepLは高い翻訳精度を誇るツールで有名です。
最近では英文執筆のサポート機能も搭載されて、さらに多彩な使い方が可能になっています。
DeepLのおすすめ理由
- 高い翻訳精度で、論文を全文翻訳してくれる
- 英文執筆サポート機能も搭載
- さまざまなプラットフォームで翻訳機能を発揮
DeepLのおすすめ理由①:高い翻訳精度で、論文を全文翻訳してくれる
論文を全文翻訳した上で、PDFとして保存することもできます。
レイアウトも大きく変わっていないので、英文と日本語訳を見比べながら論文を読み進めることができます。
DeepLのおすすめ理由②:英文執筆サポート機能も搭載
翻訳で有名ですが、DeepL Writeという執筆サポート機能も搭載されています
DeepLのおすすめ理由③:さまざまなプラットフォームで翻訳機能を発揮
ブラウザにDeepLの拡張機能を使うことで、ブラウザ全体の翻訳も瞬時に可能です。
例えば、図では科学ジャーナルのHPをそのままDeepLで翻訳しています。
論文検索も捗ります
DeepL Writeも各ブラウザ内で働きます。
日本語で文章を書いて、DeepLボタンをワンクリックすると英文にしてくれます。
DeepLの料金プラン
英文執筆サポート(Write Pro)を利用するかしないかで料金は異なります
Write Proも併用するとなかなかお高いですが、実際に利用するとその便利さに離れられなくなります。
30日間の無料トライアル期間があるので、ぜひ試してみてください
DeepLの結論
- 論文抄読が捗る
- ブラウザでの英語ページ閲覧にも便利
- 英文執筆サポートも優秀
DeepLについてはさらに詳しく以下の記事で解説しています。
\ 多彩な使い方のできる翻訳屋 /
※公式HPへ移動します
Paperpal
おすすめ使用場面
- 英文校正
- 翻訳
- パラフレーザー
- 盗作チェック
- 英文校正サービス「エディテージ」が開発
- 研究者の論文執筆に特化
- MSワードのアドオンあり
- 無料でも制限付きで利用可能
GenText
おすすめ使用場面
- 英文校正
- 添削
- パラフレーザー
- 引用挿入
- MSワード内で働くAI
- 学術文章に特化
- 英文校正や添削だけでなく、引用文献を挿入する機能も付いている
- 無料でも制限付きで利用可能
Notion
おすすめ使用場面
- スケジュール管理
- 実験ノート作成
- データベース作成
- スケジュールやデータベースを一つのプラットフォーム上で一括管理できる点が優秀
- 実験ノートには、スケジュールや方法や結果など、文章や画像を交えて管理
- ブラウザとアプリがリアルタイム連携
EndNote
おすすめ使用場面
- 文献管理
- 論文への引用文献挿入
- 最新版はEndNote21
- 文献を保護(新しいデータ復元機能で文献ライブラリやライブラリ構造を復元できる)
- 文献の整理(タグづけ機能)
- オンラインとデスクトップ、クラウドのiPadアプリ間でシームレスに作業可
Paperpile
おすすめ使用場面
- 文献管理
- 論文への引用文献挿入
- Google Scholar、PubMed、ArXiv、およびサポートされている何千もの出版社サイトからデータを直接インポート
- 文献の整理(タグづけ機能)が見栄えがよい
- 内部ビューアーの性能が良く、論文の重要な部分にハイライトやコメントを追加
- オンラインのiPadアプリ間でシームレスに作業可
- 月額2.99ドル
Zotero
おすすめ使用場面
- 文献管理
- 論文への引用文献挿入
- 拡張機能が豊富でカスタマイズ可能
- ブラウザ拡張機能を利用することで、ワンクリックでPDFまで取り込み完了
- 無料で利用できる
- 有料でZotero独自のクラウドストレージもあるが、自身のPCのファルダに保存することで無料のまま使用できる
- 連携サービスが多く、この記事内のサービスではResearch RabbitやSciSummary、Scite_などと連携可
Canva
おすすめ使用場面
- 画像作り
- スライド作り
- 無料で利用できる
- 有料プランにアップグレードすると圧倒的な素材数
私のサイトの画像も全てCanvaで作っています!本当に使いやすいです
BioRender
おすすめ使用場面
- 生命科学のイラスト像作り
- トップジャーナルでよく見るような、美しいイラストを簡単に作成できます
- 論文に利用する場合は有料プランに加入する必要がある
Science Photo Library
おすすめ使用場面
- 自然科学分野の素材が欲しいとき
- 世界中の科学分野の専門家から写真素材を集めており、出版・報道や広告用途に利用されている
- スライドや資料作成に
- 有料ダウンロード
このような素材が
Udemy
おすすめ使用場面
- スキルアップ
- 講師として収益をあげる
- 世界中の人々がオンラインで学び、教えることができる学習プラットフォーム
- プログラミング、AI、デザイン、ビジネスなど、さまざまなジャンルのスキルを専門家から学ぶことができる
- 講座は買い切り型の動画であり、購入後は自分のタイミングやペースで視聴・学習ができる
講座の例
学ぶだけでなく、専門性を生かして講師として活躍することもできるよ
LaTeX
おすすめ使用場面
- 理系分野の文書作成
- ソースファイルを作成し文書を出力させる点でWordとは異なる
- 数式や図の入力が得意。ファイルも重くなり辛い
Overleaf
おすすめ使用場面
- LaTeXの導入がハードル高く感じる方に
- テンプレート選択ができるため、LaTeXより導入しやすい
スピークバディ
おすすめ使用場面
- 英会話のレッスン
- AIと英会話レッスン
- カリキュラム管理に優れている
- 隙間時間に一人で行えるため、時間のない方にぴったり
実際のアプリの画面
このアプリでの英会話は「伝わればOK!」で、たとえ文法などが間違っていても、相手に意図が伝わればちゃんと会話が成り立ちます。リアルを反映してくれていますね。
覚えるフレーズなどのカリキュラム管理もしっかりしてくれ、隙間時間に一人でレッスンできるので、私自身、英語力がかなり上がったと実感しています。
そういうわけで、おすすめツールの最後に入れさせていただきました。
研究者は英語必須ですもんね
\アプリダウンロードはこちら/
まとめ
この記事では研究者・大学院生向けに必須のツールをまとめました。
工事中のため途中でレイアウト等が変わっており申し訳ありません。
\気になるツールがあればクリックで移動/
ぜひいろいろと試してみて研究を効率的に進めてくださいね。
AIツールに関するおすすめ
研究者の必須の論文AIツールをまとめています。併せてよんでみてくださいね。
研究者の日常のパートナーとして、研究の効率化に大きく貢献してくれるおすすめAIツール「SciSpace」の記事はこちら
\インスタでおすすめツール32選を紹介しています/
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