Research Rabbitとは?関連論文を視覚化してくれるAIツールを現役研究者が解説

この記事ではResearch Rabbitという研究者のサポートAIツールについて解説しています。

Research Rabbitのキャッチコピー

研究者にとって「先行研究の確認漏れ」は大失態です。

「スタートした研究に、すでに同じような研究があった」

「重大な論文をチェックせずに論文を書き始めてしまった。考察のやり直しだ」

Research Rabbitはキーとなる論文から関連する論文をネットワークで視覚化してくれ、「重要な論文をチェックしそびれていた!」なんてことを防いでくれます。

驚くことに、完全無料で利用できます。

Research Rabbitをおすすめする理由
  • キーとなる論文を軸に、関連論文を検索し視覚化
  • 関連論文の引用漏れを防ぐことができる
  • 完全無料

公式サイト:Research Rabbit(https://www.researchrabbit.ai/

クリックで移動

Research Rabbitの概要

Research Rabbitの特徴

  • 軸となる1本の論文から関連論文を抽出し、それを視覚化することができる
  • 時系列に並べ替えることもできる
  • 著者や引用数などの焦点を絞って、検索をかけることができる
  • 完全無料で利用できる

Research Rabbitの機能4選

あかのん

早速、その多彩な機能を解説していきます

Research Rabbitの機能①:関連論文を視覚化

一本の論文をアップロードすると、元論文から関連論文を視覚化してくれます。

論文をアップロードするにあたり、Zoteroとも連携してるので便利ですね。

Research Rabbitの検索結果画面

このように全体像を把握することで、引用漏れを防ぐことができます。

Research Rabbitの機能②:関連論文の深堀り

気になる論文があれば、クリックすることで詳細がわかり、さらに深堀していくことができます。

Research Rabbitの検索結果画面と解析方法(気になる論文を深堀する)

気になる関連論文Aを中心に同じように関連論文を視覚化できます。

Research Rabbitの機能③:時系列に並び替え

さらに、時系列に並び変えることもできます。

Research Rabbitの検索結果画面と解析方法(時系列にビジュアル化することもできる)

類似論文、参考文献、引用、著者などを絞って検索もできます。

Research Rabbitを利用すれば、分野の全体像を把握し、漏れなく関連論文をチェックすることが可能になります

Research Rabbitの料金プラン

Research Rabbitは完全無料で提供されています。

あかのん

こんなに便利なツールなのに無料だなんて有難いですね

そのかわりに無料提供を継続できるよう寄付を募っています

Research Rabbitの始め方

STEP
アカウント登録

まずはEmailとパスワードを登録してアカウントを作成してください。

その他の登録項目はありませんので、すぐ利用可能です。

Research Rabbitの始め方
STEP
論文をアップロード

Research Rabbitのトップページに元になる論文をアップロードします。

Research Rabbitのトップページから論文をアップロード
STEP
検索結果

以下のように関連論文がネットワークされて視覚化されます。

Research Rabbitの検索結果画面

Research Rabbitの類似ツール

Research Rabbitのように関連論文を視覚化できるツールは他にもあります。

Connected Papers

Connected papersのキャッチコピー

Incitefulと同様に、アップロードした論文を中心に以下のように論文のつながりを可視化してくれます。

Connected Papersの検索結果画面(関連する論文を可視化)

グラフからは以下のような情報が読み取れます。

  • 円の距離は関連の強さ
  • 円の大きさは引用件数の多さ
  • 円の濃度は発行年代

月に5つのグラフ作成までは無料で利用できます。

Connected Papersは操作がシンプルで、視覚的にもわかりやすい点がメリットです。

Scite_

Scite_のキャッチコピー

Scite_は引用をチェックするツールで、引用がサポート的か、対立的か、単なる言及かを分類してくれます。

元論文に対する被引用の立場を色分けして表します。

Sciteとは被引用を確認できるツール

この関係性をConnected papersと同様にネットワークで表すことができます。

引用の関係性を視覚化(実際の画面)

図からは以下のような情報が読み取れます。

  • 緑色の矢印:賛同
  • 青色の矢印:反対
  • 灰色の矢印:言及
  • 円の大きさ:引用数
あかのん

被引用の立ち位置を区別できるツールはScite_だけです。

Inciteful

Incitefulのアイキャッチ

IncitefulもConnected papersと同様に関連論文を視覚的に表示してくれるツールです。

Inciteful:大きさが被引用数を表す

Bibtexファイルをアップロードすると、一度に複数論文を取り込めます。

あかのん

無料で無制限に使用可能。

アカウント登録も不要なので、気軽に利用できる点がメリットです。

Research Rabbitのまとめ

まとめ
  • 関連論文が分かりやすく可視化されるので、引用漏れ等がないか確認
  • いろんな軸で検索をかけられる
  • 完全無料で使える

ぜひ一度は使ってみるべきツールです!

他にも研究者・大学院生に便利なツールを紹介しているのでサイト内を見ていってくださいね。

あかのん

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