【徹底解説】Elicitを使うメリットや料金は?論文検索を効率化するAIツールをくわしく解説
この記事では論文検索精度に定評のある「Elicit」という論文検索型AIツールをご紹介します。
「欲しい論文、ぜんぜん見つからない…」
「論文検索にものすごい時間がかってる…」
これらの悩みはElicitで解決。
論文検索は、キーワード入力などのテクニックで大きく個人差ができます。
でも、Elicitを使えば誰にでも簡単に、必要な論文を見つけることができます。
総説執筆などで活躍する網羅的な検索が得意である点も特徴。
必要な論文を漏れなく見つけることができます
最近になって、無料でも継続的な利用ができるように、料金プランが改変されています!
今すぐにElicitを使ってみたい方はこちら
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※公式HP https://elicit.com/
Elicitのおすすめ機能3選
早速、Elicitの機能を紹介していきます
Elicitのおすすめ機能は3つ。
Elicitのおすすめ機能(1):コンセプトを分類
Elicitを使いたくなる最大の理由がコレ
コンセプトを分類してくれる「list of concept」という検索方法が、網羅的に情報を得たいときに活躍します。
イメージが湧きにくいと思うので、具体的に説明してきます。
まず、どのようなときにlist of conceptを利用するかというと…
- 総説やシステマティックレビューを執筆するとき
- 新規分野を開拓したいとき
ビックキーワードをコンセプトで分類
例えば、「腰痛」というビックワード検索します。
(他にも「○○の治療法」「○○のメカニズム」などでもOKです)
すると、文献データベース上に存在する「腰痛」を集計し、コンセプトごとに分類してくれます。
腰痛の場合だと、「具体的な病態」ごとに細分化されました(下図参照)。
コンセプトごとにサマリーを提示
さらに、そのコンセプトごとに上位論文をまとめた引用付きの概要を提示してくれます。
「網羅的にある特定のキーワードを把握したい」というときに非常に便利で、情報の漏れを防ぐことができます。
これはElicitにしかない唯一無二の圧倒的な機能です
Elicitのおすすめ機能(2):精度の高い論文検索
Elicitではとても精度の高い論文検索ができるようになっています。
1億2,500万件以上の学術論文から検索
Elicitのデータベースでは1億2,500万件以上の学術論文が含んでおり、その中からリサーチクエスチョンと最も関連が高い論文を探し出してきてくれます。
リサーチクエスチョンに対して引用付きサマリー提示
リサーチクエスチョンを検索欄に入力すると、クエスチョンに対して上位8論文をまとめた引用付きサマリーを提示してくれます。
【注意】検索は日本語でも可能ですが、アウトプットは英語のみになります。
上図はブラウザの翻訳機能で翻訳しています。
DeepLなどを介するのもおすすめ。
検索結果にて各論文の要素を自動で抽出
検索結果画面では、図のように論文タイトルや情報に加えて、要約が自動で抽出されています。
さらに、必要な項目があれば選択式で付け加えることもできます。
どのような実験をして、どんな結果になったかが一目で分かりますね
「わざわざ文献ページに移動してアブスト読んだのに、なんか違う!」というありがちな時間の無駄遣いはなくなります。
こちらの表のすごい点は2つ。
- 抽出したい項目を自分で細かく設定できる
- 抽出された文をクリックすると本文の該当箇所へ移動できる
1:抽出したい項目を自分で細かく設定できる
欲している情報を抽出するように列を編集することができます。
例えば「母集団の年齢は?」「投与した試薬の量は?」など具体的な情報を抽出できます。
(日本語でも入力できます)
それ以外にもデフォルトの項目が選択式で置かれています。
- Summary
- Main findings
- Intervention
- Outcome measured
- Limitations
- Intervention effects
2:抽出された文をクリックすると本文の該当箇所へ移動できる
表の抽出文で内容を詳しく確認したいときは、クリックすることで本文の該当箇所へ移動できます。
有料プランの高精度モードをONにすると、抽出文の1文ごとに番号が振られて細かく引用部分を確認できます。
重要な項目にはぜひ高精度モードを設定をしましょう。
【以下の点で料金プランによる制限がありますのでご注意ください】
- リストの列数
- 高精度モードの有無と数
使いやすい検索フィルター
Elicitはフィルター機能も使いやすいです!
フィルターには以下の項目があります。
- PDFの有無
- 出版年数
- ジャーナルの価値
- 研究タイプ
- 必須キーワード
- 除外キーワード
Elicitのおすすめ機能(3):論文からデータを抽出してテーブル化
Elicitにはアップロードした論文のPDFから内容を抽出し、要素に分けてテーブル化してくれる機能があります。
Elicitのデータ抽出機能を使うメリット
- 論文の内容が一目でわかる
- 関連論文の比較
論文の内容が一目でわかる
「Extract data from PDFs」へ論文をアップロードすると以下のようにテーブルを作成してくれます。
論文の内容が一目でわかります。
テーブルの項目を編集したり、特定の列だけ高性能モードに切り替える仕様などは論文検索画面と同じです。
【料金プランによってデータ抽出できるPDF数に制限があるのでご注意】
関連論文の比較ができる
比較したい論文を複数アップロードしてこれらのテーブルを作ってみましょう。
「実験条件、この論文だけ少し違うな」という発見があったり、
「この研究だけ拮抗する結果になってるけどどうして?」という疑問が解決できたり、
一度に論文を眺めることで得られることはとても多いです!
以上がElicitの機能の概要です。以上がElicitの機能の概要です。
論文検索の性能では、Elicitはその他のAIツールを凌ぐトップレベルの質だと感じます。
これまでは無料プランでは継続的な利用はできませんでしたが、プランが改変され、課金しなくても使い続けられるようになっています。
ただし、もっとElicitを
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Elicitの料金プラン
Elicitには3つの料金プランがあります。
- 無料プラン
- Plusプラン(月額9ドル~)
- Proプラン(月額41.6ドル~)
有料プランの料金
Plus | Pro | |
料金 (月契約) | 12$/月 | 49$/月 |
料金 (年契約) | 10$/月 (120$/年) | 41.6$/月 (499$/年) |
Elicitの料金プランの違い
プラン選択のおすすめとしては、
- 日常的に使う場合はPlusが便利
- 総説やシステマティックレビューを執筆される場合にはProにアップグレード
無料プランでは検索は無制限に行えますが、検索結果のリストの列が少ないこと、高精度モードが使えないことなど、Elicitの醍醐味を最大限享受できません。
無料 | Plus | Pro | |
論文検索 | 1億2500万件以上の論文を無制限に検索 | 同左 | 同左 |
データ抽出 | 10件/月まで | 25件/月 または300件/年 | 100件/月 または1,200件/年 |
リストへの 列の追加 | 一度に2列 | 一度に5列 | 一度に10列 |
高精度モード | なし | リストごとに1列まで | 無制限 |
論文とチャット | 一度に4つの論文概要と無制限にチャット | 一度に8つの論文の全文を閲覧できる無制限の論文チャット | 同左 |
エクスポート | できない | CSV/BIB/RISへの無制限のテーブルエクスポート | 同左 |
試しに無料プランで利用を始めてみて、
「論文検索のときに、もっとたくさんの項目をテーブルに表示したい」
「もっと精度の高いテーブルを作って欲しい」
「PDFからのデータ抽出が月に10件では足りない」
こう感じたときはアップグレードのタイミングかもしれません。
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Elicitの便利なところ
Zoteroと連携できる
ElicitはZoteroと連携させることができる点も嬉しいです。
- 読みたい論文をZoteroから直接アップロード
- 保存したい論文をSciSpaceの検索結果からZoteroへ直接ダウンロード
PDF移動の手間が省略されるのは本当にありがたい!
検索履歴をシェアできる
検索履歴はNotebookに自動的に保存されていきます。
そのNotebookを同僚や共同研究者と共有することができるため、
「これらの論文を参考にしてるよ」「こういった論文があるぞ」
というやり取りが非常にスムーズに行えます。
複数のPDFからチャット形式で情報を抽出できる
ChatGPTやChatPDFと同様の機能ですが、論文を選択しチャット形式で内容を質問することができます。
複数の論文を同時に選択することも可能で、それらの論文の内容をまとめて質問に対する返答を提示してくれます。
アップデート情報を随時メールで連絡してくれる
Elicitは常に改良され続けています。
小さな改良点でも事細かに登録メールアドレスに画像付き解説をつけて共有してくれます。
Elicitの惜しいところ
日本語をデフォルトにできない
実際の画面です。左端が論文情報、2列目以降は抽出された論文の詳細です。
全て英語です。
Google chromeの翻訳機能を使うと以下のように全て日本語に翻訳してくれます。
しかし、左端の論文タイトルやジャーナル名まで日本語にされてしまって気持ち悪いです。
日本語をデフォルト設定にしたい場合はSciSpaceもおすすめ
SciSpaceであれば、AIのアウトプットを日本語デフォルトにすることができます。
SciSpaceの方が検索結果は見やすいですね。
SciSpaceは論文検索をはじめ、読解サポートや英文執筆の機能を備えている研究者に特化したオールインワンのツールです。
以下の記事で詳しく解説しています。
Elicitの始め方
Elicitの始め方は非常に簡単で、以下の3通りの方法があります。
- GitHubでログイン
- Googleでログイン
- アカウント作成
・名前
・メールアドレス
・パスワード
を入力しサインアップ
Elicitのプランをアップグレードする方法
アップグレードする場合はスタート画面右上の「Pricing」をクリックします。
PlusかProを選択します。
Annually(年間契約)にすることで料金はお得になります。
プランを選択したら支払い画面に進みます。
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Elicitの類似ツール
SciSpace
SciSpaceは論文検索・読解・執筆など、研究者が必要とする機能をほとんど搭載した万能ツールです。
特に読解サポートが秀逸。
論文を読むスピードが2倍速になり、理解度も大幅にアップします。
記事にまとめていますのでぜひご覧ください「SciSpaceのおすすめ機能と料金は?」
Consensus
ConsensusはElicitと同様に精度の高い論文検索で非常に有名です。
「Consensus meter」など分野の主流の意見を確認できる唯一無二の機能が超有用です。
論文読解サポートなどその他の機能は搭載していません。
Elicitと併せて使用することをおすすめします。
以下の記事で解説しています。
Elicitのまとめ
- Elicitの魅力
- 最適な論文が、最速で、見つかる
- 網羅的検索が得意
- Elicitのおすすめ機能
- Elicitの料金プランは3種類
このようにAIを上手く使うことで研究効率を最大化しましょう。
まずは無料プランから利用してみてください
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