【厳選7ツール】研究効率が劇的に変わる!2024年おすすめAIツール
この記事では研究者にむけて、研究を高速化するAIツール7選をご紹介します。
論文検索から論文読解サポートまで、現在ではさまざまなAIツールが登場しています。
これらを上手く活用し、限られた研究活動の時間を効率的に使っていきましょう。
- 論文検索の意図が、検索結果に反映されやすい
- 関連論文の漏れが防止できる
- 論文を読む時間が圧倒的に速くなり、理解度もアップ
今回ご紹介するツールは以下の7つです。
\気になるツールがあればクリックで移動/
SciSpace
SciSpaceは私が知るなかで最も研究者に特化したプラットフォームです。
私自身がヘビーユーザーです
検索~読解までの様々な機能が搭載されています。
さまざまな機能を持つSciSpaceのなかでも、特におすすめする理由は以下の3つ。
- 論文検索のしやすさ
- AIの論文読解サポート
- 論文からデータを抽出してリスト化
SciSpaceのおすすめ理由1:論文検索のしやすさ
上部:引用付きサマリー
下部:各論文の基本情報と内容をテーブル化
論文を開かなくても内容がわかります
SciSpaceのおすすめ理由2:AIの論文読解サポート
SciSpaceの読解サポートは秀逸です。
論文を読み進めながら、さまざまな疑問を右側のチャットスペースで解決できます。
言語も「日本語」が選択可能
例えばこんな質問…
- 「この論文の新しい発見は?」
- 「○○ってなに?」
- 「他に参考文献は?」
- 「(文章を選択して)この箇所を解説して」
難解箇所はドラッグするだけで、要約や翻訳ができます。
しかも、数式や図表も解説してくれます。
しかも、アウトプットが速い!
SciSpaceのおすすめ理由3:論文からデータを抽出してテーブル作成
論文から「結果」や「方法」などを抽出してテーブルを作成すると、関連論文の比較に便利です。
昔、頭の整理をしたいときには、エクセルで自作していました…
その他にもSciSpaceには以下の機能が搭載されています。
- AI ライター(執筆サポート)
- パラフレイザー
- PDFから論文紹介ムービーやスライドを自動生成
SciSpaceだけであらゆる機能が揃っているのが最大の魅力。
Scispaceについてくわしく知りたい場合にはこちらの記事もどうぞ。
SciSpaceの料金プラン
SciSpaceには3つの利用方法があります。
- 無料プラン
- Premiumプラン
- プロモーションコードを利用して、月額7.2ドル
- Labs & Universitiesプラン
- 11名以上のチームで契約すると、一人あたり月額7ドル以下
個人で契約するなら、無料プランかPremiumプランか。
もし11名以上メンバーが集まるようであれば、Labs & Universitiesプランがお得になります。
Premiumプランの料金
年間契約か、月間契約を選択できます。
年間契約が断然お得。
プロモコードをご利用いただくことで、月あたり7.2ドルです(およそ1,100円)
\おすすめ/ 年間契約 | 月間契約 | |
---|---|---|
通常価格 | 12ドル/月 | 20ドル/月 |
プロモコード | ACADEMIA | ACADEMIA20 |
割引率 | 40%OFF | 20%OFF |
割引後価格 | 7.2ドル/月 | 16ドル/月 |
年間料金 | 86.4ドル |
日本円での金額は為替によって変動します。
支払いには日本のクレジットカードやGoogle Payが利用できます。
Elicit
Elicitの検索精度は最近のリニューアルでさらにパワーアップしました。
網羅的な検索が得意です
- 精度の高い論文検索
- コンセプト分類
- 論文からデータを抽出してリスト化
Elicitのおすすめ理由1:精度の高い論文検索
キーとなる論文を見つけたいときに活躍
Elicitのおすすめ理由2:コンセプト分類
list of conceptから検索すると、こんなこともできます。
上図では具体的に何をしたかというと…
コンセプトごとに上位論文を引用したサマリーまで提示してくれます。
新しい分野を開拓しているとき、総説を執筆しているときなど、網羅的に情報を収集したい場面で非常に役立ちます。
ElicitとSciSpaceにしかない機能です
Elicitのおすすめ理由3:論文からデータを抽出してリスト化
Scispaceにもある機能ですが、このように複数の論文から要素を抽出して、リスト化することができます。
関連論文を把握するのにすごく助かる!!
Elicitの料金プラン
Elicitの料金プランは3種類あります。
- 無料プラン
- Plusプラン(月額9ドル~)
- Proプラン(月額41.6ドル~)
料金プランによる違いはこちらの記事に記載してあります。
\おすすめ/ 年間契約 | 月間契約 | |
---|---|---|
Plusプラン | 10ドル/月 (120$/年) | 12ドル/月 |
Proプラン | 41.6ドル/月 (499$/年) | 49ドル/月 |
以前は有料プランに契約しないと継続利用ができませんでした。
しかし、最近料金プランが改変されて、無料プランでも制限付きで使えるようになりました!
もちろん無料プランでは、精度がやや劣るために、もっと緻密な検索を行いたい場合は有料プランがおすすめです。
Elicitの結論
- 論文検索の精度に定評あり!
- 総説執筆時など、網羅的に情報を把握したい場合にはElicitのコンセプト分類機能を!
- 制限ありだが無料でも使える
ここに載っていないElicitの機能や無料と有料プランの違いについては以下の記事を参考にしてください。
\ 網羅的な検索が得意/
※公式HP https://elicit.com/
Consensus
Consensusは査読論文のみを扱うため、Elicit同様に精度の高い論文検索をしたいときに有用です。
Consensusのおすすめ理由は以下。
- 精度の高い論文検索
- 結果を集計する機能(Consensus Meter)
Consensusのおすすめ理由1:精度の高い論文検索
まずは、トップ画面にてあなたの検索したいクエスチョンを入力します
Consensusでは、おすすめの検索方法をこのように明示しています。
- 事象間の関係について質問
(例:「クレアチンは認知力を改善しますか?」) - 「はい/いいえ」で回答できる質問
(例:「亜鉛のサプリメントでうつ病を改善できますか?」 - ある事象の効果について質問
(例:「移民の経済における影響は?」
キーワードを羅列するわけではなく、このように質問をするとConsensusを効果的に利用できます
Consensusの検索結果画面は、ラベルなどが豊富で非常に見やすいのが特徴ですね。
ラベルには以下のような種類があります
- 研究の評価:「Rigorous Journal(厳格な研究)」「Very Rigorous Journal」
- 引用数:「Highly Cited」
- 研究デザイン「RCT」「Non-RCT Trial」「Case Report」など
- 臨床研究か基礎研究か:「Animal Trial」など
Consensusのおすすめ理由2:結果を集計する機能(Consensus Meter)
Consensusの特徴と言えば、論文を要約する機能(Summary)と結果を集計する機能(Consensus Meter)です。
Yes/Noで答えられる質問を入力してみると、先行研究ではどのような見解の研究が存在するのか、Yes、No, Possiblyに分けて割合で示してくれます。
主流になっている考え方を一発で把握できますね
こちらは画面左上のSynthesizeをONにすることで利用でき、無料プランでは回数制限があります。
Consensusの料金プラン
有料プランになると論文を要約する機能(Summary)と結果を集計する機能(Consensus Meter)が無制限で利用でき、ブックマークが使えるなど、とても便利に使えます。
学生の方は、プレミアムプランが40%OFFで利用できます。
\ 無料版でも大活躍 /
※公式HPへ移動します
Research Rabbit
Research Rabbitのおすすめ理由:関連論文をビジュアル化
まずはトップページから論文をアップロードします。
Zoteroと連携している点も好印象ですね
元露文を中心に関連論文が視覚化されます
気になる論文があれば、クリックすることで詳細がわかり、さらに深堀していくことができます
また、類似論文、参考文献、引用、著者などを絞って検索も可能
さらに、それらの関連論文を時系列に並べることもできます。
引用漏れなどがないか確認したいときに便利ですね
Research Rabbitの料金プラン
そして、現在のところ完全無料で利用できます!
こんなに便利なツールなのに無料だなんて有難いですね
無料提供を継続できるよう寄付を募っています(寄付はこちら)https://opencollective.com/researchrabbit
\ 完全無料 /
※公式HPへ移動します
Research Rabbitについては以下の記事でくわしく書いています。
Connected Papers
Connected papersのおすすめ理由:関連論文のビジュアル化
まずはトップページから論文をアップロード
元論文を中心に、関連する論文を視覚化してくれます。
円の距離は関係の深さ、円の大きさは引用数の多さを表しています。
リスト化して詳細を見ることもできます。
Research Rabbitとよく似てるけど、操作性が良い印象
Connected papersの料金プラン
2024/5の時点で744.5円。ちなみに2024年1月時点では年間プランで月額700円弱でした為替で変動しているようです。
料金は随時ご確認ください。
一か月5つのグラフ作成までは無料なので、ぜひ試しに使ってみてくださいね!
\ 月にグラフ5つまでは無料 /
※公式HPへ移動します
【注意事項】狭いテーマや分野で検索をかけたいときにはResearch RabbitやConnected papersよりPubMedの「Similar articles」機能の方が適している場合もあります。お試しください!
perplexity
perplexityのおすすめ理由:アカデミックモードで信頼性の高い調べ物ができる
アカデミックモードにすることを忘れないで!
何がぱっと疑問点が浮かんだときは、まずはPerplexityに聞いてみましょう
Perplexityの料金プラン
アップグレートすることでより品質の高いAIモデルを利用できます
\ 生成AIとして日常的なPC作業のパートナーに /
※公式HPへ移動します
Scite_
引用チェックって?
って思われる方も多いかもしれませんが、実に有用なツールなのです。
Scite_のおすすめ理由1:その論文がどう引用されているかを確認するで、引用すべき論文かどうかわかる
その論文がどのように引用されているか、支持されているか、反対されているか、一目瞭然です!
実際に引用されている箇所を自動で抽出してくれるので、どのような文脈でその論文が引用されているかわかります。
信頼に値する論文かどうかを判別することができます。
拡張機能を利用すれば、外部ページで文献検索中にも引用チェックが可能です。
- Supporting:支持する論文が○件
- Mentioning:言及する論文が○件
- Contrasting:反対する論文が○件
Scite_のおすすめ理由2:論文執筆時に不適切な論文を引用していないか確認できるチェックツールを搭載
ここに文章をアップロードすると、そこで引用されている論文のチェックをしてくれます。
実は私の過去論文でも、一件撤回されていた論文がありました。
そのほかにも、自分の研究業績をまとめる機能もあり、引用元の集計や、引用されたときにアラート機能なども搭載されています。
Scite_のおすすめ理由3:自身(の研究室)の業績をまとめ、被引用等を管理できる
自分(もしくは自分の研究全体)の業績をまとめておく画面があり、被引用等について管理できる。
分野における自分の立ち位置を正確に見極めることができます。
「1研究室に1アカウント」欲しいツール
Scite_の料金プラン
年額プランがお得!
Scite_については以下の記事でくわしく書いています。
\ 研究室PIの方にはおすすめ /
※公式HPへ移動
Scisummary
Scisummaryのおすすめ理由1:科学論文に特化した要約
どの程度の要約が欲しいか選べるよ
- モード(要約、一部要約、キーポイント、簡略化するなど)
- 要約の長さ(長・中・短)
- 言語
出来上がってきた内容はとても読みやすい。
Scisummaryのおすすめ理由2:ブラウザを介さなくて良い
これはかなり好印象なんですが、依頼した要約は自動的に登録したメールアドレスにも送られてきます。
また、読みたいPDFファイルをメールですることもできます。
スマホで見てもとても見やすいです
電車の中やちょっと隙間時間など、わざわざブラウザを使いたくない時にすごく便利
Scisummaryの料金プラン
100万語プランで年額支払いを選択すると、月額3ドル弱で利用できます
読むスピードは高速化するし、隙間時間を有効的に論文を読む時間にあてられる。時間のない研究者にはすごくおすすめのツール!
\ 隙間時間で論文抄読数を倍増 /
※公式HPへ移動します
同様のPDF読み込みツールでChatPDFも有名ですが、Scisummaryの方が科学文献に特化している点で研究者向きです。
Scisummaryについてもっとくわしく知りたい場合はこちらへ
研究AIツールの利用フロー
これらの研究ツールのおすすめの使い方は図の通り。
適材適所で使うことを意識してくださいね
気になるツールがあればぜひ使ってみてください。
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AIを用いた論文検索でできること
いろいろなツールを紹介しましたが、これらのツールを使うメリットをまとめていきましょう。
キーワードが完全に一致していなくても、検索者の意図を汲んで論文を見つけてくれる
従来の文献検索サイトにありがちですが、同義語でもキーワードの選択が異なるだけで検索結果が異なることがあります。
例:CO2とcarbon dioxide
AIではこの同義語を理解して、検索者の意図を汲んだ適切な論文を見つけてくれます。
いちいちキーワードを複数検索する手間がなくなりますね
疑問に対して論文を引用して解説してくれる
疑問に対して、主要な論文を引用して、AIが独自に回答してくれます。
検索で見つかった論文の要約などを提示してくれる
わざわざ論文のアブストラクトを読まなくても、欲しい論文かそうでないかがすぐわかります。
論文を読んでみて「なんか違う…違う文献探そう」っていうこと多いですよね
結果を集計してくれる
※AIツール「Consensus」の独自の機能です
YesかNoで答えられる質問に対して、上位論文ではどのような見解が多いかをパーセンテージ示してくれます。
どのような見解が世の中の主流になっているかが一目でわかりますよ!
複数の論文から要素を抽出し、並べて比較できる
関連論文の内容を網羅的に比較したいときに非常に便利な機能です。
この図を昔はエクセルで自作してたなぁ…。
関連論文を見つけ、関連性を視覚化してくれる
関連論文をみつけ、論文作成の際に参考文献に漏れがないかなどを確認できます。
参考文献から芋づる式に論文を掘り起こしていた作業はなんだったんだ!!
AIを用いた論文読解でできること
内容を瞬時に要約してくれる
分かりやすい日本語であっという間に要約してくれます。
チャット機能を用いて疑問点を解決できる
不明な用語や手法、考察の内容についてなど、さまざまな質問に対してチャットボットが答えてくれます。
わからない英単語ひとつで論文から離脱していちいち調べていた時代はおわり
論文内の数式や図表について解説してくれる
※AIツール「Scispace」の独自の機能です
数式や図表を選択すれば、チャットボットが解説してくれます
最後に
今回は論文AIに関しておすすめツールをまとめました。
その他にも研究者・大学院生に超有用なツール32選をこちらの記事でまとめているので、お見逃しなく!
英会話スキルを上げたいならELSA speakが圧倒的コスパでおすすめ!
インスタでもまとめてます
こちらで紹介したツール以外にも大学院生・研究者におすすめのツール32選をインスタでまとめています
今回ご紹介したツール
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